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【本の紹介】
優生手術に対する謝罪を求める会編 『優生保護法が犯した罪 −子どもをもつことを奪われた人々の証言』
現代書館・本体価格2400円・2003年9月1日発行
SOSHIRENニュースでもときどき活動の報告をしたり、厚生労働大臣への要望書を呼びかけたりしている「優生手術に対する謝罪を求める会」が、ここ何年間かにわたって取り組んできた本づくりが、やっと形になりました。 目次の一部を以下にご紹介します。 ちょっと値段が高くて恐縮ですが、ぜひお買い上げいただき、日本の優生保護法がどのような人権侵害を犯してきたのか、日本政府はいま何をすべきか、一緒に考え、今後の行動にご協力ください。
※こちらで、東京新聞に掲載された優生手術の記事がご覧になれます。
■目 次
- はじめに:市野川容孝
- 【第1部】 声にできなかった想い
- 私の身体を返してほしい──優生保護法が犯してきた罪(飯塚淳子(仮名))
- 補償はいらない、ただ謝ってほしい(佐々木千津子)
- ある元・施設職員の方からの手紙
- どうしても納得できない(施設職員の経験から)
- 優生思想が生んだ女性障害者の子宮摘出―日本にもある強制不妊手術(堤愛子)
- 断ち切れぬ想い(南雲君江)
- 決して許せないこと──ハンセン病者への優生手術(平沢保治)
- 「らい予防法違憲謝罪・国家賠償請求訴訟」の原告として(森元美代治)
- 太郎の年齢(ハンセン病療養所での中絶体験)(遠藤邦江)
- 【第2部】 優生保護法を問いなおす
- 日本の優生法の歴史 (松原洋子)
- らい予防法と優生保護法 (古川和子)
- 日本の精神医療と優生思想──日本精神医学史の再検討を含めて (小俣和一郎)
- 優生手術の身体的・精神的影響 (堀口雅子)
- 【第3部】 日本だけじゃない──諸外国の動向
- [ドイツ]
- ドイツはどう向き合ってきたのか (市野川容孝)
- ドイツにおける強制不妊手術・「安楽死」被害者に対する補償 (クラウス・ドゥルナー/クリスティーネ・テラー)
- [スウェーデン]
- 強制不妊断種手術被害者に対するスウェーデン政府の対応 (二文字理明)
- [オランダ]
- 障害を持つ人達への不妊手術──個人主義の中の「優生」? (加藤雅枝)
- 【第4部】謝罪と補償を求める運動の経過
- 「優生手術に対する謝罪を求める会」の運動の経過 (山本勝美)
- 「産む産まないは女(わたし)が決める」そして「産んでも産まなくても、私は私」 (大橋由香子)
- [資料]
- 優生保護法+母体保護法の条文、どこがどう変ったのか
- 厚生省ガイドライン「優生保護法の施行について」
- 刑法 堕胎の罪
- 厚生労働大臣宛て要望書
- あとがき (米津知子)
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