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【本の紹介】

斎藤有紀子編著
母体保護法とわたしたち
−中絶・多胎減数・不妊手術をめぐる制度と社会−

明石書店・本体価格2000円 2002年9月10日発行

母体保護法について、さまざまな意見をもつ人たちが書いています。そのことで、母体保護法に含まれる問題の多面性、それに対する視点の多様性が見えて、人工妊娠中絶について語ることはなぜ難しいのか・・・を考える糸口も、あるように思います。
(筆者の一人なのに紹介してしまいました ヨネヅ)



《目次》

はじめに 齋藤有紀子(北里大学医学部医学原論研究部門、専任講師)
序章 母体保護法・人工妊娠中絶の現代的意味:問題を共有していくために/齋藤有紀子
1章 母体保護法の歴史的背景/松原洋子(立命館大学産業社会学部、教授)
2章 国民優生法・優生保護法と精神科医/岡田靖雄(精神科医・精神科医療史研究)
3章 強制不妊手術の過去と現在:ドイツ・スエーデン・日本/市野川容孝(東京大学大学院総合文化研究所、 助教授)
4章 刑法と母体保護法/甲斐克則(広島大学法学部、教授)
5章 精神障害者と「優生」/加藤真規子(精神障害者本人の会NPO法人こらーるたいとう代表)
6章 産婦人科医にとっての母体保護法/佐藤孝道(聖路加国際病院産婦人科部長、生殖医療センター所長)
7章 人工妊娠中絶を選択した女性のケア:看護助産職の調査から/大久保美保(看護系大学、非常勤講師、 助産師)
8章 妊娠中に胎児に「予想外の出来事」があった女性たちの体験/中込さと子(広島大学医学部保健学科、助 教授)
9章 ドイツの胎児条項廃止とドイツ人類遺伝学会声明/玉井真理子(信州大学医療技術短期大学部、助教授)
10章 多胎妊娠と減数手術:主として母体保護の観点から/根津八紘(諏訪マタニティークリニック、院長)
11章 新生児医からみた多胎妊娠と減数手術/加部一彦(愛育病院新生児科部長)
12章 双子の妊娠と育児/堀田久美(菜桜助産所、助産師)
13章 人工妊娠中絶と女性の自己決定権:女性の身体の自由の選択権をめぐって/三輪和恵(女性の人権研究所、か らだと性の法律をつくる女の会メンバー)
14章 女性と障害者:女で障害者の私が、女の運動の中から考えること/米津知子(会社員、「SOSHIREN女(わ たし)のからだから」所属)
15章 確かに言えることと確かに言えないこと/立岩真也(立命館大学政策科学部、助教授)
資料 刑法「堕胎罪」、優生保護法、母体保護法