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「少子化社会対策基本法案」の修正案に抗議します
法案を廃案にするよう求めます


 「少子化社会対策基本法案」の修正案を、6月6日の内閣委員会で審議されると聞きました。しかしその内容は、この法案がもっている問題点を解消するものとはとうてい言えません。

 修正案は、前文9行目、「こうした事態に直面して、」の前に「もとより結婚や出産は個人の決定に基づくものではあるが、」を挿入するとしています。「もとより結婚や出産は個人の決定に基づくものである。」と書くのではなく、「、」でつなぐ挿入では、修正どころか大変に問題です。
 もとの文章は次の通りです。「 こうした事態に直面して、家庭や子育てに夢を持ち、かつ、次代の社会を担う子どもを安心して生み育てることができる環境を整備し、子どもがひとしく心身ともに健やかに育ち、子どもを生み育てる者が真に誇りと喜びを感じることのできる社会を実現し、少子化の進展に歯止めをかけることが、今、我らに、強く求められている。」

 挿入によってこの文章は「結婚や出産は個人の決定に基づくものではあるが、少子化の進展に歯止めをかけることが求められている。」と読むことができ、「個人の決定よりも少子化に歯止めをかけることが優先する」と解釈することも可能です。この法案の問題点を、むしろ増大します。このような姑息な修正案が出されること自体、この法律は「個人の決定よりも少子化への歯止めを優先する」ものになるのではないかという懸念を、いっそう強めます。

私たちはこの修正案に抗議し、「少子化社会対策基本法案」を廃案にするよう、強く求めます。

2003年6月5日
SOSHIREN女(わたし)のからだから