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資料・法律


 避妊の歴史

1 江戸時代の避妊

(避妊・中絶・間引きの境界はそれほどはっきりしていない「子返し」の思想)
  • 飲み薬(通経薬=月経正常化、漢方・ホウセンカの実・ホオズキの根・シャクヤク・ボタン・ホオズキ・ムラサキ・ハッカ・スルメ・蚕・あぶ・唐辛子・水銀・黒鉛etc)
  • 鍼、灸(石門=臍下二寸、白豪・額口)
  • カブトガタ(水牛の角・べっ甲・革などで作った亀頭サック)、革製サック(外来)
  • ミス紙(薄紙を丸めて膣に詰める)
  • 下湯(膣洗浄)
  • 膣挿入薬(梅干・酢・ミョウバン)
  • 女性が感じないこと・性交後飛び跳ねる

2 第2次世界大戦以前

1912   新マルサス主義の紹介
1922   ヨーチン法 ヨードチンキを子宮内に毎月注入する(ロシア・ドイツから入った?)
1924   荻野式論文発表(定期禁欲法・戦後逆輸入)
1930   有害避妊器具取締規則(避妊ピン・ヨーチン法の規制)
1931   太田リング(IUD)学会発表 (1936使用禁止・この頃から避妊は禁止) 上記規制修正・堕胎罪・売薬法改正請願→産児制限普及会


3 第2次世界大戦後

1948   優生保護法成立・有害避妊器具取締規則廃止
1949   優生保護法改正=中絶許可条項に経済的理由が入る
太田リング再認可申請
1951   閣議で避妊の普及を決定
1954   日本家族計画連盟・協会 設立
合成黄体ホルモン(ピルの原材料)の開発
1955   受胎調節指導員制度(助産婦・保健婦による実地指導始まる
オギノ式・コンドーム・ペッサリー・膣挿入薬)
1956   プエルトルコでピルの臨床試験
エナビット錠避妊薬としての臨床試験(60 月経困難症治療薬として認可)
1957   ノアルテン錠避妊薬としての臨床試験(57 月経困難症の治療薬として認可)
1960   USAでピル認可(61販売)
1970年代 800〜1000万人が使用
1961   厚生省 中央薬事審議会に経口避妊薬調査会設置
1964   他4種が月経困難症治療薬として認可
この頃 IUD海外から逆輸入
1965
7月
  薬事審議会がピル認可と言われていた前日に中止になる 以降審議中断
公式理由 血栓症などの副作用、次世代への影響が解明されていない
うわさ  性道徳の乱れを危惧する政治的圧力
サリドマイド・キノホルム・デス・水俣病などの訴訟の影響
1974   IUD認可
中用量ピル治療薬として販売(20〜50万人が避妊用に使用?)
低用量ピルの出現
1985   厚生省が低用量ピルに関する研究班発足
1986   11社が7種のピルの臨床試験開始
1990   ピル認可申請
1992   中央薬事審議会で認可の見とおし→突然中止
公式理由 「公衆衛生上の見地から」ピルの使用は性感染症の蔓延に拍車をかける
1998   薬事審議会での審議再開 内分泌撹乱物質(環境ホルモン)との関係で継続審議
1999   ピル・銅つきIUD・女性用コンドーム認可